続パスカルの葦笛のブログ

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大町陽一郎指揮大阪センチュリー・大阪シンフォニカーのブルックナー8番

インテンポで演奏してゆくのが意外であったが、Vでシンバル追加でとうとう禁じ手だっだアゴギークが登場した。お見事な演奏だった。


第三楽章。
淡々としたインテンポの演奏は肩透かしを食った感じだった。


238小節に至ると、リタルランドが掛かり、大きな間が出来た。
次の小節はシンバルが鳴る箇所だ。
やはりシンバルが追加された。それが終わると、トランペットはリテヌートでテンポが落とされ、6つの4分音符が粘着ぎみに演奏された。それが終わるとテンポは元に戻り、242小節の後半で今度はリタルランドとなり階段的にテンポが落ちる。間が空いて、243小節でまたシンバルが追加された。


伝統的な修正でもあると共に、アゴギークの絶妙が示された。お見事な演奏であった。


この曲の頂点の箇所であることは間違いないであろう。