続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

2024年4月のブログ記事

  • ホーネック指揮チェコ・フィルのチャイコフスキー5番

    1-3楽章は空振りといったところか。第四楽章、狂気から生み出されたホーネックの独自な解釈が生まれた。 Poco piu animatoを狂気に満ちた熱情と解したホーネックは漫画的な速さでアッチェレラント(加速)で演奏した。 ホーネックは296-307小節まで、狂気的な速さで演奏させると、308小節... 続きをみる

  • 装飾音符を演奏したリーニフ指揮プラハ・フィルハーモニアのモーツアルト38番

    オクサーナ・リーニフ(1978-)が楽譜にない装飾音符を演奏したことで古楽器派のモーツアルト指揮者であることが判明した。かつ大変な名演であった。 第一楽章。 121-123小節のホルンはf明記ながら、アンスネスとリーニフはこのfをそれ以上に強調していたところで、並みの指揮者でない頭角を現した。 2... 続きをみる

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  • ローカル色満載ポペルカ指揮プラハ放送響のドボ8番

    ペトル・ポペルカ(1986-)はウィーン響を解任されたエストラーダの後任になった人だ。余程の実力のある人と見たが、ローカル色満載でドボルザーク8番を指揮した。それはCD録音でよく聞く演奏とは異なって、異色な演奏となった。 小生はマンフレット・ホーネックを天才と崇めている信者なのであるが、ポペルカの... 続きをみる

  • エッシェンバッハ指揮NHK交響楽団のブルックナー7番

    今夜のN響ライブ放送の圧倒的な喝采に、躊躇せざるを得ないのであるが、エッシェンバッハ不調説を唱えたい。 第一楽章、199-122小節の金管の曖昧模糊なテンポの落とし方に賛成できかねた。 今回のエッシェンバッハのポコ・リタルランドは、奇しくもハイテインク指揮ウィーン・フィル(2019・8・31)と同... 続きをみる

  • ヤノフスキ指揮NHK交響楽団のブラームス1番

    ヤノフスキのブラームス交響曲1番は、ドイツの正統派の演奏を披歴するというよりは、結構独自の解釈を前面に出したものであった。(2024・4・13) その最たるものは第一楽章のコーダに現れた。 495小節「メノ・・アレグロ」のホルンの強調は歴然としていた。楽譜はpだが、ヤノフスキは505小節までfで強... 続きをみる

  • 独創的だったデュフレーヌ指揮東京フィルのベルリオーズ『幻想』交響曲

    女性新人指揮者のクロエ・デュフレーヌ(1991-)の『幻想』は独創的な響きが随所で聞こえた。東京フィルに初登場であるそうだ。 第一楽章、「夢・情熱」で、490小節。 490小節のテインパニは、楽譜は8分音符2つになっているが、フランスの伝統では4分音符1つで打つようである。フランス人のデュフレーヌ... 続きをみる

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  • 十代目市川団十郎(1882-1956)の謎を解く。富豪刑事・富豪同心・富豪歌舞伎役者

         華麗なる柳田国男の一族(長兄松岡鼎の再婚者が十代目団十郎の姉)  大正天皇の貞明皇后の前で松岡天才四兄弟に言及する人がいると、田舎に兄さんが一人いると松岡鼎(1860-1934)の名前を、貞明皇后が挙げたという逸話が残されている。この人の後妻が十代目市川団十郎の姉で、後離別され実家からも... 続きをみる

  • 大野和士指揮東京都交響楽団ブルックナー3番(4月3日ライブ)

    4月3日ライブというと今日です。まだライブになっていません。今から19時間前投稿というと、4月2日4時ということになります。午前のリハーサルということになりますか。 面白いですね。4月3日午後7時サントリーホール開演の演奏を一足先に耳にしました。といことで、一足先に大野和士指揮東京都交響楽団でブル... 続きをみる

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