続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

NHKスペシャル『未解決事件下山事件』とジャーニー喜多川

1949年『下山事件』が起きて、70年が経過して下山事件も風化して、分かったことがある。もう少しも重大事件でなくなった。そこで初めてNHKは大胆にもアメリカの謀略だと断定したことである。


西武の堤清二と柳田邦男との対談で、堤は共産党員の在籍と細胞活動からアメリカの謀略を認め、柳田邦夫は断固否定したのが面白かった。柳田は日本のインテリの典型で、教科書以外は認めない気風がある。教科書の巻末には正解が付録についていて、問題と解答とは直結している。世界はそれ以外にはないのだという認識である。東大生は問題が間違っていても正解を導くセオリーがあって、事実正解が出る。そうやって小学生から頭脳訓練をしている。


松本清張の『昭和史発掘』も下山事件で国鉄の人員整理がスムーズにいったという結論ではなかったか。露骨なアメリカの謀略だけで、当時は忌避された。今回のNHKの立場はさらに突っ込んで、朝鮮戦争が起きた場合、国鉄の物資運搬がスムーズにゆくには、国鉄の労働組合の弱体化しかない。下山総裁自身が労使関係の良好を考え強権で組合を是正するのに難色を示した。下山総裁自身が共産主義者かそれに共感を持つ人物で、最大の障害物が下山総裁だった。なら暗殺で消去する、で暗殺された。一転して戦前日本の即急な復興が望まれた。弱体化日本は富国強国に転じた。


その為に旧日本軍の秘密工作員と日系米兵が動員された。占領軍の謀略部門のキャノン機関が主導した。下山総裁を暗殺しソビエトの謀略とし、左翼は怖いと与論操作が始まった。


児玉誉士夫はあまりにもアメリカの右顧左眄する政策変更に呆れ、愛国者として反発心が湧いた。と槍川記者は証言する。親分の手の平返しが許せなかった。アメリカの手先として動くだけでは面白くない。日本人の意地を見せたのが、下山自殺説の流布だった。下山事件は下山総裁を殺して線路に放置して列車に引かせて、これが国鉄労働組合の謀略で決着する予定であった。児玉はあろうことか下山総裁に似た衣服を着た人物を近所で徘徊させて、近所の人に目撃させて生きていたとし、自殺説を工作した。アメリカ側のスパイが自殺説をふりまいて、アメリカに抵抗したというのだ。


今有名なジャニーズ事務所のジャーニー喜多川はこの頃日系アメリカ人の駐留軍人として在日しており、CIAの仕事をしていたと告白している。テレビにも登場した様々な二世の中にジャニー喜多川がいたのである。


ただ不思議なのが今もって日本人に命令するCIAの日本支部長がいまだ不明なのだ、と春名幹男は指摘する。ひょっとしたらジャーニー喜多川がCIA日本部長なのではあるまいか。児玉誉士夫の後釜が中曽根康弘とされている。中曽根派の代議士が代理でアメリカに特使で派遣されると、いとも簡単に児玉がアメリカから廃棄される様を見せつけられる。ロッキード事件はアメリカの代理人が児玉から中曽根への交代の場面でもあった。ここに登場するのがジャーニー喜多川で、ロスでの中曽根とジュリー沢田との出会いをセッティングをする。かねてより沢田研二の大フアンだった中曽根であった。スカルノ大統領はソビエト訪問するとハニートラップにあい、ばっちりベッドの写真を撮られて、ソビエトのいうことを聞きなさいといわれたという。


最近沢田研二が大宮アリーナでのコンサートで、大変な横暴ぶりを発揮して世間を騒然とさせた。沢田のフアンはそれを良しとする。沢田が暴君で横暴で、それがフアンにはたまらない魅力なのだという。沢田サド説と沢田フアンのマゾ説がある。サド・マゾはそういう関係なのである。その噂を聞いて、はたと膝を打った。沢田は空前の美少年であったがだからと言ってなよなよした女性的とは限らない。男なのに化粧もすれば煌びやかな衣服を着るが、その内実は沢田は大変なサド趣味であった。そうするとその相手はマゾだ。一見すると受けだが立ちだったのかも知れないと、直近の沢田氏の噂を聞いてそう思う次第である。


ジャーニー喜多川がCIA日本支部長だったからこそ、アメリカを裏切らない弱みを見せなさいと助言したのではあるまいか。それでアメリカの絶大な信用を得て、世に大勲位と呼ばれた大政治家に変貌したのである。ジャーニー喜多川には前科があって、人気者のタレントのトシちゃんのヌード写真を流布させて、忠誠心を問うのであった。第一級の謀略家で、人心掌握の大家だった。本人が要員と告白しているが、部長に昇格するかどうかだろう。


さて、今まではすべて根拠があるのだが、推察にすぎぬ。ジャーニー喜多川のセクハラ事件で、社会的責任論が問われた時そうだといった事務所の社長を解雇した。セクハラする今までのジャーニー喜多川でいいとすっとん居な発言をして山下達郎は世間を驚かした。唯一の擁護論であった。理由はヒット曲を生んでくれた恩人であり、ヒット曲は売れているタレントが歌うから売れるのだ。あの孤高の大天才作曲家は人並みの凡人であり、ヒット曲を切に望んでいた。ジャニーズの売れているタレントに歌わせて大ヒット曲を作曲した。念願の夢を叶えてくれた大恩人だった。逆境に立たされたジャーニー喜多川を今擁護します、と言った。「それにジャーニー喜多川さんは食い放題と言ってくれました。有難いです」。