続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

ダン・エッティンガー指揮東京フィルの『シェヘラザード』

リムスキー=コルザコフの交響組曲『シェヘラザード』は第三楽章の「若い王子と若い王女」の解釈が一番濃厚であった。


第三楽章。
106小節のピッコロで、2つの8分音符をかなりテンポを落としてリテヌートで演奏させたのが印象的であった。
同じ旋律は126小節の第一バイオリンで再現されるが、同様にエッティンガーはリテヌートでテンポを落とした。
さらに157小節の弦楽器、187小節の弦楽器で再現させる時、リテヌートを掛けてかなりのテンポを落とした解釈が見られた。


こういうアゴギーク(伸縮)は音楽の性質上効果を発揮していた。