続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

橋下徹=百田尚樹論争とクラシック音楽館の『運命』

NHKは2022・4・19にウクライナ避難民のインタビューで字幕改変をしたという指摘があった。「我々が勝利することを祈る。ウクライナに栄光あれ」を、「今は大変だけど平和になるように祈っている」と誤訳したらしい。今回またウクライナの戦争勝利をウクライナの平和に誤訳した。


「ウクライナに平和」のスローガンは戦争勝利の結果もたらされる平和なのだが、戦争に負ける平和もあることで、そう誤訳する。


ということで、ここでもまた橋下徹=百田尚樹論争が蒸し返された。ウクライナの敗北で即刻平和を(橋本)、はおかしいだろう(百田)ということだ。その際の平和は隷属で、平和ほど尊いものはないなら、奴隷になれ。奴隷になってウクライナに平和を。(ここには日本は中国の奴隷になって平和をむさぼれ、という命題が隠されているのだという。)ロシアが悪者以外にないのに、テレビはロシアを悪者にしてはいけない、という。


ようやく欧米も鬼畜米英ならない鬼畜ロシアの決断をした。それが3月8日のミユンヘン合同演奏会の『運命』だった。ミュンヘン・フィル、バイエルン放送交響楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団の合同演奏会で、「ゲルギエフという悪魔」払いの儀式をして、おぞましいゲルギエフの記憶を洗い清めたわけだ。プーチンの亡霊に支配されていたので、悪魔祓いをした。ドイツはタブーだった軍事費2パーセントの増量を決断した。ヒトラーの亡霊を清算した。ヒトラーより悪い人が生まれた。