沼尻竜典指揮日本センチュリーでメンデ3番
NHKFMのクラシック・カフェで、沼尻竜典指揮日本センチュリー交響楽団で、メンデルスゾーン交響曲3番スコットランドの放送があった。いわばクラシック音楽の選ばれし名曲中の名曲、名演奏中の名演奏といったものをNHKの権威を賭けて紹介する番組でる。
安易に選んでノルマで消化するたれ流し番組ではない。
そういう番組で日本人の演奏の紹介は珍しい。玄人筋で評判になり、世界の水準の中で揉まれても抜きんでた人語に落ちないといった名演という自信があるのだろう。
そう思って聞いてみたのであるが、なるほどと納得が出来た名演であった。
第四楽章に、世界に伍すに値する名演があった。289小節のフルートのラレンタンド(段々テンポを落とす)の演奏には目の鱗が落ちた。
ここはペーター・グラーフ(1929-)指揮ウィーン・フィルの演奏が同様にラレンタンドを掛けている。まあグラーフと沼尻とは互角の演奏と言うことができよう。
沼尻竜典指揮日本センチュリー交響楽団(2013年録音)。