続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

メンゲルベルクのベートーベン交響曲3番(2)

第二楽章。
97小節のテインパニで注目されるのが、ここの演奏の解釈が、9番フィナーレのテインパニのリタルランドの終わり方は余りにも有名なのだが、その解釈の原型がここにあった。という指摘である。
3つ目の16分音の連符の最後にアクセントが置かれ、4つ目にリタルランドが掛けられる。これは正に第九のフィナーレのリタルランドと同じなのだ。


画面はフルートの記載だが、テインパニだと見られたい。


938小節の最後にアクセントが置かれ、939小節の4つの4分音符に大きなリタルランドが掛けられる。メンゲルベルクの独壇場といっか解釈なのだが、それを3番エロイカの第二楽章97小節でやっていた。


かなり違和感というかテンポの大胆な変化というべきか、それがある。


第九に至って起こったわけではなくて、そういうことは既に3番で生じていたのだという指摘は重要である。


この発見が凄いであろう。メンゲルベルクの深さ凄さを痛感する。