続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

アニヤ・ビールマイヤー指揮フィンランド放響でシューマン4番

なかなか批評しにくい演奏である。交通整理が行き届いていて、オーケストラを鳴らすように仕組まれた演奏であった。第二楽章のバイオリン・ソロは指定がpなので、どうも沈んでしまった感があったが、慣例はピッチが高いか、pの演奏ではないのだろう。


アニヤ・ビールマイヤー(1978-)は昨日のコロンの後任としてハーグ・フィルの指揮者になった。


第四楽章、27-36小節の低弦のfとpの交互の対比は素晴らしい演奏であった。
27小節ダイナミクスの記号が欠如しているので、その対比に気づかないのであるが、ワルター指揮NBC交響楽団(1940)が見事な対比の演奏をしているが、ビールマイヤーも踏襲しているのが印象的であった。