凄い人がいたものだアーベントロート下のコンマスのボッセ
凄い人がいたものだ。アーベントロート(1883-1956)のライプツィヒ放送交響楽団(1949-1956)でコンサートマスターをしていたのがゲルハルト・ボッセ(1922-2012)であった。
ボッセはライプツィヒ放送交響楽団のコンサートマスター(1951-1954)をしていた。
アーベントロートといえばベートーベンの交響曲9番『合唱付き』は18番、お箱としていた。
この演奏は1951・6・29の録音で、ポッセのコンサートマスター(1951-1954)の第1年目に当たるが、音楽シーズンというものがあるから、まずいなかったろう。
しかし次のCDがずばりポッセがコンサートマスター就任時代の録音であるのは間違いがない。
このCDは1953・1・6の録音となっている。ポッセのコンサートマスター(1951-1954)時代に相当する。
アーベントロートとのたうち舞った指揮振りに丁々発止と応じたコンマスがいる。想像するだけで酔いが回る次第だ。
そのボッセがなかなか日本と縁続きで、新日本フィル、水戸室内管弦楽団、神戸市室内合奏団を指揮した。
12月25日の『名演奏ライブラリー』はゲルハルト・ボッセの特集である。
年末恒例のベートーベンの第九を、アーベントロート指揮ゲルハルト・ボッセのコンマスで放送するといった粋な計らいはないのだが、その代わりにボッセ指揮新日本フィルの演奏でベートーベンの1番の演奏が放送される。ご堪能あれ。