続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

ゲルハルト・ボッセ指揮新日本フィルのベートーベン1番

ゲルハルト・ボッセが77才であった1999年3月の演奏会のライブ録音。


第一楽章。
序奏はアダージオ・モルト、一般よりはかなり遅いテンポで、テヌート記号が全体を支配していると考えたようだ。
4小節のバイオリンにクレッシェンドを掛けさせたのはユニークだった。


8小節からテヌート記号があり、音符は一音一音角を立てて演奏された。これがゆっくりなテンポになる。
11小節のホルンからリテヌートが掛けられさらにテンポが落とされた。弦の16分音符などは諸演奏中で最強の落ち込みだろう。一転して36分音符ではアッチェレラントをかけて速められた。その先はアレグロオ・コン・コンブリオで、そこに追いつく算段である。


序奏はかなりユニークな指揮者だが、基本はアンサンブル本位のインテンポ指揮者である。


第二楽章、91小節一拍上拍からmfにし、92小節上拍でfに転じている。


第四楽章。
ワインガルトナーはアタッカ(全奏)の後、16分休符を入れろと教則本で提案しているが、ボッセもそうした。5小節で、ポコ・リテヌートでテンポを落とせという所も従っている。


236-7小節のテンパニで、ボッセは少しテンポを落とした。


246小節で、ワインガルトナーはf記号をpに変更せよと提案しているが、ボッセもpにしている。
近年のベーレンライト版楽譜もfはpという変更をしている。それ以前にもクレンペラーなどはpで演奏していた。ワインガルトナーは自筆譜を見ていた提案だった。


大変ポッセの演奏は明解で清潔な演奏だが、それに劣らず録音がいい。最後に拍手があって、ライブ録音かと思うほどだ。



さて、余談だが、12月25日に宮崎県知事選挙があった。翌日投票結果が出た。マスコミは河野当選と報道しているが、あれは東国原英夫が当選の間違いではないか。


河野俊夫嗣 25万8646票


東国原英夫 23万5602票
クレージ君    7679票


で、反対票は24万3281票   25万8646ー24万3281=5365票


河野と東国原の差は5365票だ。クレージー君は選挙プロの誤誘導作戦で、浮動票かく乱作戦だろう。それで浮動票は東国原とクレージー君に二分された。選挙プロの勝ち。(河野票は固定票でこれ以上伸びない。さらに投票率が伸びれば、東国原票が伸びる。投票率60パーセントだと圧倒的勝利になる。このアルゴリズム(計算式)を使うと東国原勝利になる。イーロン・マスクは従来のアルゴリズムは民意を反映していないと怒っているわけだ。)