ライアン・バンクロフト指揮BBCウェールズナショナル管弦楽団のシューマン1番
ワルター指揮ニユーヨーク・フィル1945年ライブ録音をバンクロフトは研究しているのではなかろうか。それだけにワルターに匹敵した名演であった。
第一楽章。
冒頭のホルンのコラールをワルターはリタルランドを掛けて演奏したが、バンクラフトが踏襲していた。
2と4小節に二人はリタルランドを掛けていた。もう冒頭で名演のすすがを与えていた。
13小節のテインパニでは後半にバンクラフトはクレッシェンドをかけたのは、如何にもの効果を出した。
35ー36小節のトランペットの4つの音型をffで強調していたのが、ワルターとバンクロフトであった。
300,301、302小節のテインパニのffの強打も印象的であった。もしかしたらここの演奏が見所であったか。迫力があった。
現在イギリスではシュウーマンは、このバンクロフトとオメール・マイヤー・ウエルバーが得意としていて、ドイツ人指揮者のシューマンを凌いでいる。