続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

テレビの総合力平均力が、岸田首相爆弾事件の犯人で再評価

和歌山の岸田首相爆弾事件の犯人で、消える運命のテレビが再評価されてきた。犯人は安倍国葬に皆が反対しているのに何故実行したかで不満だった。


犯人が日本国民の皆が反対しているのに国葬をやったことに反発した。自分の心地よい意見ばかりに耳を傾けて反対意見が頭に入らない。SNSばかりやっている人は自分と同じ意見ばかり気にしていて、反対意見がわからない。


安倍国葬に一般国民が参列して、自腹で献花を買って参加した。そういう現象が他方にあるのに、目にも耳にも入らない。


宮台真司を襲撃した犯人が同じような人で、宮台の意見では犯人はあるフレームが出来ていて、そのフレームに入る情報しか入れなかったバカで糞な人間だった。類型が同じ糞人間だった。左翼編集者仲間が、宮台が左翼として犯罪者に同情して暖かい心で犯人に同情しないかと心配したという。意外に犯人に厳しい態度だった。(損得が自分に及ぶと左翼を放して右翼に転ぶ人なのだ。)この時警察が集めた資料を提供されて、以上の結論を出した。小難しいフレーム理論で犯人を分析した。意外に警察の誘導に便乗する学者なのだと思った。警察の思う壺にはまった意見を言っていた。


とはいえ、テレビの時代遅れの機能である平均的な意見の総花式、偏らない意見の紹介が、この時代になって貴重なことが指摘された。よく護送船団と横並びの同じものを軽蔑して言うが、隣と同じ意見であることも大切なのだな。


昔、ベトナム戦争の頃、マスコミがベトナム戦争反対で、宣伝費を出している財界は憤激した。食わしている犬に手を噛まれた。それで宣伝費をマスコミに払らわないことにしよう。ナショナル電器(パナソニック)の松下幸之助は部下に調査させた。「社長、ナショナル電器のテレビを買うのは社会党共産党支持の下層労働者工員のようです」「金持ちはどうだ」「金持ちの家は一流電器の日立・東芝・三菱の製品を買ってます」「ナショナル・シャープ・サンヨーは三流電化製品で下層民が買うのです」「お客様の労働者工員が反戦平和なのか」ということで松下幸之助は財界をあげての偏向マスコミを糾弾する宣伝費引き上げ運動に反対した。体制側になりきれない松下幸之助は、どこかルサンチマンがあって中国に味方して日本経済を壊してやるという怨念があったらしい。


ということで同じような放送をしているテレビ局、同じようなことを放送する重要性が再評価してきた。人は心地よい意見ばかり聞く。上の人は裸の王様になり、下の人は犯罪者になる。それを防ぐのが馬鹿テレビだ。馬鹿テレビは決して馬鹿ではない。自分が馬鹿なことを知っているからだ。