続パスカルの葦笛のブログ

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高橋直史指揮大阪交響楽団のサンサーンス3番

全編出色の演奏であった。ダイナミクスも楽譜に囚われず歌わせる方を優先させてた演奏が良かったのであろう。


第二楽章。
Tの前、オルガンを受けてテインパニがffを打つところ、fffで力んだのには驚かされた。
fffの外連味は功を奏したといえるだろう。この機会にコーダに向かう演奏が高揚した。


一番驚かされたのは、コーダでテインパニの後半に長いリタルランドを掛けたことだ。
テインパニの最後の4分音符3つにリタルランドを掛けてテンポを落としたのが、ボド指揮NHK交響楽団の演奏で名演の一つだ。


高橋直史指揮大阪交響楽団では、後半6つ目から大きなリタルランドを掛け、最後の4分音符の前でかなり大きな間を入れた。独創的な解釈であったことだ。これは特筆に値する。


ゴンザレス指揮スペイン放送交響楽団は、3つの全音符を切ってテインパニに打たせている。いささか過剰な解釈か。