続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

不可逆的ダメージの先駆者ワルター・カルロスと『スイッチト・オン・バッハ』

富田勲に影響を与えたシンセサイザーによるバッハ演奏は、ワルター・カルロスが1968年に発表した『スイッチト・オン・バッハ』。彼は男から女に性転換して、その後に女が好きになってしまった。


『タイムズ』が今年一番の本と推奨した『不可逆的ダメージ』が、今出版元KADOKAWAで不可逆的な出版になっている。出版取りやめということで話題の本になっている。


出版になっていない本の内容が流布していて、その内容を知ってみれば、画期的なシンセサイザー奏者で日本の富田勲に大きな影響を与えたアメリカのシンセサイザー奏者で『スイッチト・オン・バッハ』を発売したワルター・カルロスの人生選択と同じではないかと思いました。


カルロスは自分が性同一性障害に気づいたのは5才か6才の時でした。1968年からホルモン療法をやっていたが、『スイッチト・オン・バッハ』が大ヒットして大金を得たので、思い切って女性の性別適合手術を受けました。これで長年の希望が実現されました。身も心も女性になったので、ワルター(男姓)をウェンディー(女姓)に替えました。これからの人生は楽しいはずでした。


ところがその後、理想の女性が出現して、カルロスは女になったのに、その女性に惚れてしまったのです。女性の体になったのに、女性に恋愛を感じたのです。もう男の体に戻れない。女の心は何だったのだ。女の心が彼女を見た瞬間男の心に変身したのです。日本語では後の祭りと言いますが、英語ではこれを『不可逆的ダメージ』と言います。この部分はウィキペディアには掲載されていません。


日本の文楽は女が鬼に変身する。善人が悪人に変身する。心は魔物だと言っているのでしょう。心を信用してはいけない、用心しろと文楽が教えているのです。アッシー君が送り狼になる。


というわけで、シンセサイザーでバッハ演奏した先駆者ワルター・カルロスは、不可逆的ダメージの先駆者でもあったのです。