続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルのチャイコ5番

多分ゲルギエフの罷免の代行がラハフ・シャニなのだろう。そういう意味では極めて今日的なニュース的な演奏会だ。場所がルーマニアときているから、20日後にウクライナの戦火に見舞われるとは思わない。


大変面白いのはオランダのオーケストラで、メンゲルベルクのアーテイキュレーション(色付け)は今日でも通用するというわけで、クラリネットの序奏はまったくメンゲルベルクの色付けが生かされていた。第四楽章のメンゲルベルクのアゴギーク(伸縮)はまったくなかった。総体的に近代的な演奏であった。


第一楽章、10-30小節のクラリネット、全くメンゲルベルクの色付けそのものであった。
10小節のクラリネットはメンゲルベルクもシャニのクレッシェンドを掛けて演奏させている。
さらに、
22小節の付点2分音符に、メンゲルベルクもシャニもクレッシェンドを掛けている。


26小節の2拍の2分音符も、メンゲルベルクもシャニもクレッシェンドを掛けていた。
ここはマタチッチ指揮NHK交響楽団1968年の演奏もクレッシェンドを掛けていた。



Oシャニ指揮ロッテルダム・フィル(2022・2・6)