続パスカルの葦笛のブログ

FMラジオやテレビやCDのクラシック音楽の放送批評に特化したブログです。

ルイージ指揮NHK交響楽団の『シェヘラザード』

リムスキ=コルザコフの『シェヘラザーッド』は基本的にはストコフスキーの演奏がリーディング・ケースになっているのであるが、ルイージはその影響は全くなかった。


第三楽章の「若き王子と若き王女」で、ようやく強調される主題が浮上してきた。
126小節のバイオリンの2つの8分音符と付点8分音符にかなりデフォルメされたリタルランドが掛けられた。それは128小節でも反復された。


これからこの音型はデフォルメされた表現で何度も反復された。


この音型のデフォルメが今夜の『シェヘラザード』の演奏の聴き所ではなかったか。